ケーベルは、旧東京帝国大学(現在の東京大学)に哲学の先生として来日、夏目漱石をはじめとして多くの知識人に尊敬される人物でしたが、自身はモスクワ音楽院出身でニコライ・ルービンシュタインやチャイコフスキーに師事するなど、その当時の一流の技術を持ったピアニストでもありました。
「9つの歌」は遺作として、弟子の橘糸重によって大切に守られ、ピアニスト・小松美沙子氏の尽力によって音楽之友社から出版された経緯があります。
メゾ・ソプラノの山下牧子さんによるアルト版は原曲とは違う深い味わいとなっており、同時にピアノパートの充実からケーベルの巧みな技量が感じられる作品です。同じくケーベルの弟子で、ケーベルからはドイツの流儀、精神を学び後にドイツへ留学することになる瀧廉太郎の歌曲も収めています。
配信は5月24日から、 CD本体の販売は6月7日からになります。ぜひ、お手に取って頂けたら幸いです。

ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 - ラファエル・フォン・ケーベル, 瀧廉太郎, 山下牧子, 佐野隆哉
![ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 [CD] - ぐるぐる王国FS 楽天市場店](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mifsoft/cabinet/470/mycl-47.jpg?_ex=128x128)
ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 [CD] - ぐるぐる王国FS 楽天市場店