2024年05月26日

東京春音楽祭

4月14日の山形県長井市での園田隆一郎さん指揮、山形交響楽団の皆さんとのシューマン:ピアノ協奏曲の共演から約1週間後の20日には、旧東京音楽学校奏楽堂にて「山田耕筰と舞踊」をテーマに、東京春音楽祭でのリサイタルをさせて頂きました。
山田が実際に見聞きし体験した音楽、その当時の最先端でありセンセーショナルな反響を呼んだバレエ・リュスやイザドラ・ダンカン、そしてアメリカにて大活躍する伊藤道郎のために書かれた作品や、珍しいダルクローズの作品など、普段余り聴きなれない作品も絡めての公演でした。

不思議と自然の中に溶け合うような旧奏楽堂の温もりある響きに、山田作品はピッタリに感じます。マニアックな内容にも聴きにいらして下さった方々にはとても感謝の気持ちです。
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11月16日(土)には、瑞穂町スカイホールにて、山田耕筰のピアノ作品を中心としたレクチャーコンサートもございます。

7月は大阪、8月は美術館、そして9月の自身のリサイタルと、私自身も楽しみな公演が多く続きます。随時、情報を挙げていきますので、どうぞご期待ください。
posted by TS.com at 11:53| Comment(0) | 徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リサイタルのお知らせ

昨年に引き続き、東京文化会館小ホールにて9月19日(木)19:00よりリサイタルを開催致します。
長らく室内楽奏者としても多数の公演に携わってきましたが、これからはソロの活動も増やしていくべく、これからは毎年の開催を目指しています。

今回は、昨年リリースした山田耕筰のピアノ作品を“つなぐもの”として、ドビュッシー:前奏曲集第2集、シューマン:謝肉祭を演奏致します。
シューマンは「子供の情景」、ドビュッシーは「子供の領分」を書いていますが、山田耕筰の「子供とおったん」も両者を意識したタイトルであることは間違いないでしょう。
山田耕筰作品を後世まで残して欲しい、クラシック音楽の伝統が次世代まで繋がって欲しいという想いから、「つながるもの〜 Legacy」とタイトルを付けました。
平日の夜ですが、ぜひ沢山の方々に聴いて頂けたら幸いです。
応援のほど、宜しくお願い致します。

チケットはミリオンコンサート 協会、東京文化会館チケットサービスの他、DMでもお取り扱い致します。
contact@takaya-sano.com までお気軽にお申し込み下さい。

佐野隆哉ピアノリサイタル2024
つなぐもの〜Legacy〜

2024年9月19日(木)19:00開演
東京文化会館小ホール
全席自由4000円(学生3000円)

ドビュッシー:前奏曲集第2巻
山田耕筰:子供とおったん
シューマン:謝肉祭 op.9

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新作CDリリース

昨年の8月に山形県長井市の長井市民文化会館ホールにて収録されたラファエル・フォン・ケーベル「9つの歌」が5月24日にリリースされます。
ケーベルは、旧東京帝国大学(現在の東京大学)に哲学の先生として来日、夏目漱石をはじめとして多くの知識人に尊敬される人物でしたが、自身はモスクワ音楽院出身でニコライ・ルービンシュタインやチャイコフスキーに師事するなど、その当時の一流の技術を持ったピアニストでもありました。
「9つの歌」は遺作として、弟子の橘糸重によって大切に守られ、ピアニスト・小松美沙子氏の尽力によって音楽之友社から出版された経緯があります。

メゾ・ソプラノの山下牧子さんによるアルト版は原曲とは違う深い味わいとなっており、同時にピアノパートの充実からケーベルの巧みな技量が感じられる作品です。同じくケーベルの弟子で、ケーベルからはドイツの流儀、精神を学び後にドイツへ留学することになる瀧廉太郎の歌曲も収めています。
配信は5月24日から、 CD本体の販売は6月7日からになります。ぜひ、お手に取って頂けたら幸いです。

ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 - ラファエル・フォン・ケーベル, 瀧廉太郎, 山下牧子, 佐野隆哉
ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 - ラファエル・フォン・ケーベル, 瀧廉太郎, 山下牧子, 佐野隆哉

ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 [CD] - ぐるぐる王国FS 楽天市場店
ラファエル・フォン・ケーベル:9つの歌、瀧廉太郎:荒城の月、秋の月、花 [CD] - ぐるぐる王国FS 楽天市場店
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